北山アキ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態：観終わった
社会を少し違った角度から見てみるための仕掛け
原作未読
最後まで観て
序盤は、身体がいかに政治化（文化を偽装した政治であるケースも含め）されているかを扱う珍しいアニメ作品だと思った。
が、期待したほどには深堀りされなかった。
割合としては、ほのぼのした日常話が大半で、深淵に通じる隙間がたまに顔をのぞかせる程度。
日常話はあまり面白くは無かった。
２話観て
キャラの形態がこれなのは、日常の視点を少し傾斜させるための仕掛けなのだと思う。
アファーマティブ・アクションとかポリティカル・コレクトネスとかユニバーサル・デザインだとか、行間の読み取りが必要な作品。
そういうテーマに疎い人には退屈だろうが、行間から垣間見える広がりに気付く人には、想像力を刺激する作品になってくれるんじゃないだろうか。
１話観て
不穏な感じに心惹かれる。
無菌培養のお花畑キャラ萌えアニメでしかなかった「デミちゃんは語りたい」は軽く超えてくれそうである。
はっきり言って、デミちゃんはオタクの萌え嗜好に媚びてて、社会批評性においてはナマクラだから、比較してはいけないのかもしれない。
まだ1話だから分からないけど期待は高まった。
一方で、制作が中国資本である点が気掛かり。
クオリティの面じゃなく、あまり権力の神話性に踏み込むと検閲くらう国だという意味で。
