「デンキ街の本屋さん(TVアニメ動画)」

総合得点
67.2
感想・評価
860
棚に入れた
4378
ランキング
2500
★★★★☆ 3.5 (860)
物語
3.4
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.7

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ふの人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ホンモノのパロディ

シンエイ動画が深夜帯のU局アニメを作るのはこれが初めてですかね?
(TXN系では「となりの関くん」で実績があったりしますが)
ドラえもんなどの藤子先生作品やクレヨンしんちゃん、あたしンちといった
大衆アニメを作ってきた老舗スタジオがまさかの作品をぶつけてきた事に驚きました。

電気街にある同人書店を舞台にしたこの作品、
背景に映る小物や店の風景は世間一般の書店とは一風変わっているのですが、
その特徴をよく捉えられていて、まるで本当に店内にいるかのように感じました。
各店で特徴の現れる平台の積み方、季節ごとのこじつけ的な企画棚、
ライトノベルの深夜販売や大型イベント後の大混雑…といったような
まさに同人書店でなければありえないというエピソードもふんだんに盛り込まれていて、
その内容の濃密さはかなりのものだったのではないでしょうか?

キャラクター像も、ステレオタイプなオタク像というか、
極めて無難でかつ視聴者層にも届きそうなコアなネタを織り交ぜた
非常にバランスの取れたキャラクター達だったなぁと思いました。
ギャグ中心の作品なのでみんながみんな比較的明るく振舞っていますが、
よく考えるとひおたん⇒カントク、ふガ⇒ソムリエのような感じで
きちんと恋愛イベントにつながるカップリングが組まれている反面、
カメ子やつもりんのように叶わぬ恋や失恋を味わった側面を持っているキャラもいて
ただのギャグアニメには無い雰囲気が物語には有ったように感じました。

このテのアニメにはよくあるパロディーも抑えるところはキッチリ押さえていましたが、
個人的にピカイチだったのが、クレヨンしんちゃんのパロディを筆頭とした
シンエイ動画自前ネタのパロディ!「さようならドラえもん」のネタにしろ、
気のせいかどことなく力が入っていたようなそんな雰囲気がありました。

長年の養ってきた技術が、なんとも思わぬところで生かされてしまったようで
ある意味「ホンモノのパロディ」という新たなアニメの楽しみを見つけてしまったような作品でした。

投稿 : 2015/09/18
閲覧 : 299
サンキュー:

4

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