101匹足利尊氏 さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

日本人とリレーのRelation

原案小説『ハイ☆スピード！』は未読。

日本人は本当にリレーが好きです。
新年早々、タスキをつないで山を登り、
運動会でもクライマックスにリレーを走るなど、
リレーをこよなく愛しています。

そのリレーへの溺愛ぶりは、
1＋1は2ではなく、チームワークで無限のパワーを生み出すことができる。
という信仰にまで昇華しています。

好きなだけじゃなく、技術面でも日本の引き継ぎ技術は世界トップクラスで、
オリンピック等では、個々人の身体能力を越えたチーム力を発揮し、
地上でも水中でもメダルを量産しています。

競泳アニメである本作は、水泳を熱く語ったというより、
壮大な青春リレー讃歌といった印象を受けます。

失われた時間も友情も夢も、みんなで一緒のリレーを泳ぎ取り戻していく…。
そしてその想いがレースでの奇跡的なパフォーマンスに繋がっていく…。
美しすぎる水と、なぜか紛れ込んでくる海洋生物の描写で、
リレーを最大美化しています（笑）

競泳でストイックになるかと思いきや、キャラクターも良好。
例えば{netabare}理論先行の陸上部出身部員や、
特に注釈の必要もない名言を解説付きで多用する顧問。
さらにはゆるキャラブームの三歩先を往くイワトビちゃんの勇姿など。
周りのキャラが立ちすぎていて、寡黙な主人公が埋もれないか心配になるくらい（笑）

けれどそれも結局杞憂に終わりますｗ
主人公も負けじと海パンに裸エプロンでサバを煮たり、
「俺はフリーしか泳がない。」と豪語するなど、Free!な言動で、
見たこともないハイレベルな景色を視聴者に見せてくれます（笑）

ブレだのバッタだの、競泳のウンチクが増えるだけと思いきや、
筋肉について詳しくなれたのも意外な収穫？でしたｗ
…いやぁ～世の中には色んな筋肉があるんだなぁ～と（笑） {/netabare}

話が色んな方向に脱線しましたが（汗）
ともあれ本作は、様々なフェチと想いがレースに交錯し、
上腕三頭筋から汗と水しぶき飛び散る快作！

この一期はレースで言うと折り返しのターンまで。
是非二期まで完走、そして{netabare} 〝冥土"（笑） {/netabare}まで足を延ばして欲しいシリーズ。

流体力学の観点からもオススメな青春アニメです♪


それにしても…EDのミュージックビデオ？
イケメンアイドル過ぎる！！（笑）