「黒子のバスケ(第2期)(TVアニメ動画)」

総合得点
76.4
感想・評価
1010
棚に入れた
6357
ランキング
705
★★★★☆ 3.9 (1010)
物語
3.9
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

誠凛リベンジ編?

 原作は未読。
 作画が1期以上に良くなっているみたい。試合内容が1期以上にスピーディーになったが、
その辺のスピード感もうまいこと出ている感じ。

 内容的にはウインターカップを巡る対秀徳、霧崎第一、桐皇学園、陽泉の4本柱といった
ところだが、本作は1期で桐皇学園に敗退した後の誠凛のリベンジ編といった側面があるため、
やはり対桐皇学園戦がピークかな。
 いずれの試合も緊張感を感じさせるが、試合と試合の間にコメディ展開を挟むことでうまい
こと緩急を付けているなあと。

 それまでパスとスティールに特化した黒子が対桐皇学園戦の敗戦を受けて、自身の突破力と
得点力を得るようになるが、これまで主人公らしからぬ特異なスタイルが持ち味だった黒子が
ドライブやシュートを身に付けることで個性が消えてしまうかも、という不安もあった。
 しかし、実際に披露したドライブやシュートは黒子らしいもので、スキルに幅を持たせつつも
うまいこと主人公の個性を失わずにいる感じ。

 一方の火神 大我もスケールアップしており、試合内容的にも対秀徳戦の緑間 真太郎、
対桐皇学園戦の青峰 大輝、対陽泉戦の氷室 辰也といった個人対決要素があるためか、かなり
目立っている印象で、その分本作では黒子の影がちょっと薄くなった印象。まあ、元々影が
薄いのが黒子の持ち味だからいいか。
 それでも対霧崎第一、対陽泉なんかでは、最後の最後で美味しいところを持っていくのは、
主役の特権かな。

 黒子、火神以外だと木吉 鉄平の存在が大きい。彼の復帰により誠凛の戦力は上がっており、
メタ的にもこれまで誠凛にはいなかったキャラクターでシリアス的にもコメディ的にも幅が
広がった感じ。
 1期では黒子、火神以外の誠凛メンバーの描写が弱かったのが不満だったが、本作では
そういった部分も増えており、誠凛というチーム自体の描写が深まったように思える。

 試合内容自体は味方も敵も1期以上にパワーアップしている感があるが、そのためにプレイ
内容はどんどんトンデモ展開になり、リアリティからはかけ離れる一方。
 ゾーン自体は実際にアスリートにあるものだが、この作品でのゾーンはもうスーパーサイヤ人
みたいだし。
 こういった展開は少年漫画のバトルものによく観られる戦いのインフレ現象と同じような
もので、少年誌原作ゆえにそういうものと割り切った方が良さそう。

 個人的には試合後の敗者が印象的で、強者ゆえの呪縛に囚われていたようだった青峰の解き
放たれたかのような吹っ切れた表情、変に改心することなく最後の最後まで悪態をついて見事な
悪役振りを見せてくれた霧崎第一の花宮 真、それまでバスケ自体は好きではないと公言して
いた陽泉の紫原 敦の悔し涙など、いずれもよく描かれていたように思える。

 試合結果は1期に続いてラストでのギリギリの逆転が多く、マンネリ感も感じるが、よくよく
考えるとバスケの特性上盛り上がる展開はどうしてもこうなってしまうかな。
 サッカーのように得点が入るまでのフィールドの攻防を延々とやるわけにはいかないし、
野球のように一度に大量得点を得ることもできないし、ラグビーやアメフトのような複数の得点
取得方法があるわけでもないし。

投稿 : 2015/01/12
閲覧 : 260
サンキュー:

2

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