「三つ目がとおる(TVアニメ動画)」

総合得点
61.0
感想・評価
27
棚に入れた
210
ランキング
5497
★★★★☆ 3.2 (27)
物語
3.3
作画
3.1
声優
3.2
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

手塚治虫の伝奇超能力アニメ。現在でも通用しそうな面白さ

手塚治虫原作の伝奇冒険アニメ。
超古代文明を築いた「三つ目族」の生き残りの写楽は、第三の目を絆創膏で塞がれている間は気弱なイジメられっ子だが、絆創膏が外れると超能力が覚醒!超人的パワーと天才的頭脳で大暴れ!
二重人格の超能力ヒーロー、元祖ボクっ娘ヒロイン、謎めいた遺跡や古代文明のロマン等々、厨二的な要素溢れる冒険活劇。
90年代初頭のアニメだが、意外に古さを感じず、かなり面白いです。


{netabare}『物語』
序盤は主人公の写楽のキャラ紹介的な短編で、気弱少年から高慢な超人に豹変して悪人を倒したり大活躍。
無敵の写楽君が、唯一ヒロインの和登さんにだけは絆創膏で三つ目を塞がれて抑えられちゃうお約束が面白い。
オカルト要素満載なストーリーが多く、18話以降の古代遺跡調査や陰謀に巻き込まれていく長編シリーズに入ってからが、非常に面白い。
写楽、三つ目族の謎とはいったい…!?
手塚治虫独特の解釈による古代文明のミステリーに、グイグイ引き込まれた。
和登さんと一緒に、深まる陰謀や謎めいた古代文明の秘密に迫っていく、写楽の超能力や超機械を駆使したバトルも大いに盛り上がる。

写楽(三つ目覚醒時)は必ずしも正義の味方ではないし、人類の友でも無い。
しかし全然勧善懲悪では無い割には、写楽の大暴れに爽快感を感じる。
高慢な超越者なのだが、そんな写楽に敵対する連中の強欲の方が、醜い。
それでも安心して観ていられるのは、やはり和登さんとの絆が大きいのかも知れない。
手塚治虫特有の人類への皮肉というか警鐘も微かに込めつつも、あまり説教くさくならずに、純粋にオカルト伝奇活劇を楽しめる。
エンタテイメントとしてのアニメ作品として、そこが良いと思った。
観ていて楽しいアニメです。

『作画』
当時としては十分。
和登さんは十分に可愛いし、超能力バトルの迫力も、古代文明の謎めいた雰囲気もバッチリ。

『声優』
かなり豪華な布陣。
伊倉一恵さんと松井菜桜子さんは当時の黄金コンビ(余談だがロビンフッドの大冒険ほか、このお二方の組み合わせは絶妙)
伊倉さんは気弱少年と高慢超人の落差が凄い。
他にも故人含め名うてのベテラン声優多数。
鬼胴三郎役の速水奨さんにも注目。(速水さんファンなのでね!)

『音楽』
OP「?(はてな)のブーメラン」は作曲者が「ふたりはプリキュア」と同じ方、冒頭が同じ事で有名。
BGMも伝奇SFや超能力冒険バトルをしっかり盛り上げていた。

『キャラ』
二重人格で厨二的な写楽くんもさることながら、和登さんという「元祖ボクっ娘」ヒロイン等々、結構先進的。
古代文明の姫などゲストキャラの層が厚い。{/netabare}

投稿 : 2014/08/13
閲覧 : 609
サンキュー:

13

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